子育てにまつわるお金の話

大人も子どもも一緒に学べる

10歳でもわかる!経済の入口をのぞいてみよう

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お金があると「鬼滅の刃」のマンガが買える。お金があるとディズニーランドで遊ぶことができる。今欲しいもの、今やりたいことだけでなく、将来大学に行きたい、結婚したい、家を買いたい、もっともっと先には孫にプレゼントを買ってあげたい・・・!欲しいものを手に入れる、やりたいことするのにお金は欠かせないものだ。

お金ってどこから来るの?

そんなお金をはじめて手にしたのはいつだろう。お正月にもらったお年玉?お手伝いをしてもらったおだちん?毎月もらっていたおこづかい?いずれにせよ身近な大人に”もらった”というケースがほとんどだろう。

じゃあ、そのお金をくれた大人はどうやってお金を手に入れたのだろう?
「働いて稼いだお金」と答える人が多いのではないだろうか。
お父さんお母さんは毎日会社に行くけど、どうして会社に行ったらお金がもらえるの?そもそも会社って何をするところ?何のためにあるの?

こんな身近なギモンを紐解いて行くと世の中が見えてくる。マンガを出版しているのも会社、ディズニーランドも会社、いろんな会社がいろんな物やサービスを売ってお金を稼いで、そしてそこで働いている人がお給料という形でお金をもらう。

当たり前のように身近にあるけど、なかなかじっくり考える機会のないお金にまつわる話。実は大人でも難しいと思っている人は多い。

東京証券取引所はそんなみんなにいろんな金融経済教育を提供している。大人向けだけでなく10歳の小学生にもわかるようなコンテンツもある。親子向けにセミナーを開催したり、学校に出向いて授業を行ったり、「なるほど!東証経済教室」というウェブサイトも用意している。

大人も子どもも、まずはココから経済の入口をのぞいてみよう!
「なるほど!東証経済教室」(経済を学ぶ-小学生・中学生-)

小中学生の小さなギモン

実際に小学校、中学校に行って行う授業は次のような内容。

●私たちのくらしと経済(経済の3主体である、「政府・会社・家計」を解説)
●株式会社の特徴、株式のしくみ(会社の目的と役割や、株式・株主の特徴や注意点を解説)
●株式と証券取引所(株式の売り買いの注文が集まる証券取引所や、東証の役割を解説)

まず自分の生活と経済との繋がりに目を向け、身の回りの生活を支えている会社を深く意識し、そしてその会社を株式で応援するというのはどういうことなのか、またどこで売り買いされているのかなどについて順を追って説明をしていく。

いきなり”株式を買う”なんて話をしても、頭は???でいっぱいになってしまうけど、普段の生活と会社は切っても切り離せない存在だということを意識することで、経済のしくみ、株式の特徴について徐々に理解することができる。

とはいえ初めて聞く授業なので難しいと感じる部分もあるだろうし、わからないこともたくさんある。みんな一体どんなことをギモンに思うのだろうか。実際に小中学生から受けた質問をいくつか紹介しよう。

【Q1】子どもでも株式を買えますか?

買えます。まず保護者の方の同意をもらってから、証券会社に口座を作ることからスタートです。(参考:どこよりも簡単に図解! 証券口座の開設方法
株主になることで、配当金や株主優待がもらえたり、会社の株主総会で意見を言えたりなど良いことはたくさんありますが、買った値段より株式の値段(株価)が下がったり、会社の業績が悪くなったりするとマイナスの影響を受けることがあります。
だから、自分のアンテナを立てて、会社や世の中の動きを知ることがとても大切です。

【Q2】株式はいくらで買えるんですか?

まず株式は、基本的には100株単位で買うものです。1株の値段(株価)が100円なら100円×100株=10,000円、1,000円なら1,000円×100株=100,000円が最低でも必要になります。会社の株価は会社によって異なり、高いものから安いものまで様々ありますが、安いものだと1株が100円未満の会社もあります。
最近は、みんながもっと株式を買いやすいようにと、1株からでも買えるサービスを提供している証券会社もいくつか登場していますので、いきなり沢山は買えないなと不安に思う人は、そういう証券会社で口座を作って少しずつ試していくのもいいでしょう。

(実際に小学校で行った授業の様子)

【Q3】株式を買った会社が倒産したらどうなるんですか?

会社が倒産してしまったら、残念ながら持っている株式の価値はなくなってしまい、売ることもできなくなります。
ただし、自分が責任を持たなくてはいけない範囲は、株式を買うときに出した金額のみです。例え会社が倒産して借金を背負ったとしても、株主はそれを肩代わりする必要はありません。(これを”有限責任”といいます)

【Q4】株価はどうやって決まるのですか?

株式を売りたい人と買いたい人の注文バランスで決まります。オークションをイメージするとわかりやすいでしょう。買いたい人が売りたい人よりも多ければ株価は上がり、反対に売りたい人が買いたい人よりも多ければ株価は下がる傾向にあります。

【Q5】株式投資はギャンブルとは違うんですか?投資にチャレンジする時に気をつけるべき点は何ですか?

「誰かがこの会社の株式は買ったほうがいいよと言ってたから」、「インターネットで調べたらこの会社はきっと伸びるって書いてあったから」など、人がいいと思ったものに流されるのではなく、自分で情報を集めて、自分なりに将来を予測して、自分がちゃんといいと思った株式を買うようにしてください。
そうして自分で決めた投資は決してギャンブルではありません。投資には会社の未来を応援する力があり、自分の大切なお金をどのように使うか真剣に考えながらする素敵なことなのです。

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会社とは何か、株式を買って株主になるというのはどういうことなのか、「なるほど!東証経済教室」でおさらいをして、そして気になる会社を見つけたら、自分なりにしっかり調べてから投資を始めてみよう!

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最後に、東証では、学校への講師派遣、教材提供のほか、地域団体への親子経済教室の提供など様々な金融教育支援を行っているので、関心を持たれた方はぜひご覧いただきたい。
(現在、新型コロナ感染症の状況を踏まえ、講師派遣はオンラインのみ)
「なるほど!東証経済教室 教育支援プログラム」

(東証マネ部!編集部)

用語解説

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